Gangotriの事務所で夢破れて、宿に戻ってきてヤケチャイをあおりながら、これからどーすべかなって思案する。
このままGangotriを後にするのも心残りなので、源流地点探検のまねごとでもしてみようと思い立つ。
源流地点であるGoumukhに行くのはあきらめるとして、せっかくここまで来たのだから、気持ちだけでもGoumukhに近づこうと思い、ガンジス川をなす支流の一つであるBhagirathi川の右岸と左岸の二つに分けて川沿に上流を目指そうと考えた。
まずは、上流に向かって左側。こちら側はガートがいくつかあり、Ganga Aartiが行われていたり、人々が沐浴などをしている。
流れが速いので、つかまるところがある。
お祈りを。
賑わいを後にして、上流を目指す。
足場は岩と砂ばかり。
見上げると、大快晴の元ほとんど雲が無く、遠くに雪をいただいた山々が見えます。
歩くこと約2時間ほど。まっ、ここいらが限界ですかね。
岩に座って静かに川の流れを見る。
3時間ほどボーっとする。
サドゥーが一人心配して様子を見に来てくれる。
大丈夫かと、さっき一人で行ったということを聞いて様子を見に来たと。
大丈夫だと返事、ご心配おかけいたしました。
今しばし、ここにて沈思黙考をば。下手な沈思黙考休むに似たり。さて、帰るとしますかな。
帰りの道でまたまた迷う。川沿いなので大きく外れることはないのだが、どうも来た道と違う。
来るときどのルートを通って来たんだろう。
とりあえず目の前にある土地を力ずくで突っ切っていく。来る時こんなところ通った記憶ないのだが。
なんとかガートのところまで戻ってこれた。
元姫様、現姫様、不肖私ただ今戻ってまいりました。てか、待ってないか。
まっ、無事生還。今日はこれでよしとしよう。
さて、翌日は上流に向かって右側を攻めてみたいと思います。
前日左側を上流に向かって遡って行った時もはやこれまでと諦めた限界地点の目の前にashramがあった。
で、このashramからサドウーが一人山道を超えて町に戻っているのを目撃。
対岸は山道越えか、とその時思った。
が、これ大きな間違いの元だった。
翌日上流に向かって右岸を攻めた。
頭には川べりではなくて山の中に入っていくものだという先入観があったので、川に降りるのではなくて山の中に入って行くけもの道を探して進んでいった。
時に修行されている方を見かけます。
最初はまだ陽の入る場所を歩きます。
が、だんだん陽が入らなくなってきます。
人が踏みしめたようなかすかな道を求めて山奥へと入って行きます。
たださすがにここらへんまで来るとけもの道らしい道が見当たらないんですね。
この時点でこりゃおかしいと悟って今来た道を引き返します。
川の見えるところまで戻ってくると、たまたま一人の修行僧(先ほどの方とは違う)が川べりを歩いて上流を目指しているところに出くわしました。
なんだ、川べりを歩いても上流を目指せるのかと遅まきながら気がついた次第です。
じゃ昨日見たのはなんだったのか。まっいいや。とりあえず上流目指せ。
ただし、川べりはこんな状態。さきほど見かけた方は、ヒョイヒョイズンズン進んで行きます。
あっという間に彼の姿は見えなくなりました。
彼が目指しているところにはいつ着くことやらと考えなから、ヒーこら言いながら小石大岩と格闘しながら進んでいると、何やらポツポツと小雨が降り始めた。
しかも、時刻は3時過ぎ。もはやここまでかと観念して、無念の退却。
帰りは対岸が見えるので安心して川べりを下って行くことができました。
正攻法でGoumukhには行けなかった。かといって川の両岸を行けるところまで行くという自分で決めた目標でさえ達成できなかった。
やはり残念無念、消化不良ですね。
負け惜しみですけど、ガンジス川の源流地まで来たってことで満足します。
後ここで反省点を一つ。
できればトレッキングシューズは日本国内で買うべし。
私の足は典型的な日本人足で横広ぺったんこ、一方海外向けの靴は足の甲が高いように思えます。
言うなれば、笹かまぼこと普通のかまぼこの違い(分かるかな?)みたいなもの。
日本国内であれば、日本人の足の型に合わせているのであまりハズレはないと思われます。
私はネパールのカトマンズでトレッキングシューズを買ったのですが、やはり合わない。
靴下で調整してなんとか履ける状態。が、やはり長時間履いていると足が痛くなる。
高いお金払って荷物増えて不満足な買い物して後悔ばっかり。
高い授業料だった。
今日はここまで。