Santanaに落ち着いて翌日、母なるGangaに出てみました。Gangaを見た初めての印象は、「あれ?思ったより小さい川だね」ってことでした。
でもよく考えてみたら、いまはまだ乾季なんですね。多分、雨季の時期を迎えると、水を滔々とたたえた母なるGangaになるんでしょうね。
対岸がすぐそこに見えます。
今日は、主にここDashashwamadh Ghatで見ることができるAartiについてお話してみたいと思います。
まず、Ghatとはなにか。Ghatとは主に沐浴を行う階段状になった場所を言います。
例えば、こんな建物です。で、ここガンジス川沿いには、84のGhatがあると言われています。この84か所のGhatの中でも最大のGhatはダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamadh Ghat)であり、別名Main Ghatとも呼ばれています。
でもって、このGhatで、早朝沐浴を行うとどうなるかと言えば、
こうなります。カラフルなサリーを身にまとった女性でさへひるむことなく、母なるGangへ向かっていきます。絵になりますね。
ヒンドゥー教徒たちにとってあこがれの地である母なるGanga、そしてその最大の沐浴場であるダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamadh Ghat)で、毎夜行われているのが、Aarti。
開催時間は夜の7時から8時までの1時間。同じパフォーマンスを2組の団体が10メートルほど離れて、同時に行っています。
日にちを変えて、両方を見ましたが、パフォーマンスとしては、両方とも同じです。強いて違いを見つけるとすれば、来ている服が若干違うということぐらいです。
だから、両方を同時に見ていきますね。
流れとしては、初めにchantを唱え、次にほら貝を吹いて、煙を身にまとってから、炎を使った舞になっていきます。
私的には、この炎を使った舞が圧巻だなって思います。では、順を追って。
まずは、Chantを唱えます。これは、母なるGangaに祈りをささげているとの説明を受けました。歌の意味は全然分かりませんが、時折Gangaという言葉が聞こえてきます。
次に、ほら貝を高らかに吹き上げます。
煙を使った舞に代わります。ここからは、まず、正面に向かって(=母なるGangに向かって)パフォーマンスを行い、それから、時計方向に右へ向かって、後方、左、そしてまた正面に戻るといった4面で同じパフォーマンスを行います。
それから、Gangaの水(?)を身に振りかけて、身を清めてから、このAarti最大の見せ場(と私が勝手に想像している)炎の舞へと移っていきます。
炎の舞にも、2種類の道具を使います。
さぞや熱かろううとは思いますが、やはり、見ているほうとしては、見ごたえがありますね。
この炎のパフォーマンスが終わると、あとはまた、羽や、葉を使ったおとなしいパフォーマンスへと変わっていきます。
やはり、祈る姿は美しいと思いますね。
ただし、このAartiを行うことはできるのは、カースト制度における最高位、司祭階級に属する人々だけです。だから、彼らは単なる踊るイケメンではありません。
では、この儀式を見守る人々はと言えば、
母なるGangには、ボートで繰り出してこうなります。司祭たちは基本こちらを向いていますので、こちらが正面ということになります。
では、司祭から見て、後方はと言えば、かくの如し。観客でびっしり。こちらも大盛況です。
で、この宗教儀式が終わると、ある者は母なるGangへ向かい、お供え物の花を川に流したり、ある者は司祭より、頂き物をいただきます。(語彙不足ですみません)
例えば、これ。
イケメン司祭より一掴みいただきました。口に入れてみると、氷砂糖でしたね。後、他には、チャイらしきものを掌に注いでいる場面にも遭遇しました。時によって場所によって、頂けるものが違うのかな?
いただけるものは、目に見えるものだけではありません。司祭の使った炎や煙からも功徳をいただけるようです。(巣鴨のおじちゃん、おばちゃん状態)
かくして、毎夜ここダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamadh Ghat)で行われているAarti。ただし、このAartiは、最南端に位置するアッシーガート(Assi Ghat)でも行われています。
アッシーガート(Assi Ghat) の近くの宿に泊まった時、アッシーガート(Assi Ghat)でもAartiはおこなわれていました。しかも、朝と夜。ただし、宿のManagerが言うには、ここアッシーガート(Assi Ghat)でAartiが行われるようになったのはつい4、5年前からとのこと。
パフォーマンスは、アッシーガート(Assi Ghat)でもダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamadh Ghat)でも同じです。
ただ、アッシーガート(Assi Ghat) では、5人のパフォーマンス集団とは別に2人という少数精鋭のパフォーマンス集団もいました。
こちらは、5人組集団。
そして、こちらは、2人組集団。何となくけなげに見えます。後やはり、来ている服が5人組集団とは少し違いますね。
Aartiの終盤には、観客も立ち上がって場が一体となります。
ここアッシーガート(Assi Ghat)でもAarti が終われば、人々はやはり母なるGangへと繰りだします。
こちらの方々は、小さな灯篭を川に流していました。人か地域によって母なるGangに流すものが違うのでしょうかね。
ここアッシーガート(Assi Ghat)では、何となく熱心な方が多いようで、列をなして司祭たちより頂き物をいただいていました。
ダシャーシュワメード・ガート(Dashashwamadh Ghat)では気づかなかったのですが、アッシーガート(Assi Ghat)では、早朝と夜にこのAartiが行われています。
同じGhatで、同じAartiを見るにしても、見る場所を変えるとまた違った印象を受けますね。後、少し慣れてきたら、自分でも何となくこのAartiの雰囲気と一体になれるのではないかと思います。
今日はここまで。